長瀞


2015年 22cmx27.5cm 紙、鉛筆、水彩
 今年のゴールデンウィークはボクシングばかり観ていました。ただ、史上最高額の興行の方は何だか消化不良に終わってしまい、連休最終日の内山の綺麗なKO勝利でようやくすっきりしました。ボクシングのない日も展覧会に行ったり、人と会ったりで、泊りがけの旅行はできませんでしたが、合間を縫って、こどもの日には秩父に出掛けてきました。今までポスターの写真でしか見たことのなかった、芝桜の公園にも行ってみました。まあこんなものか、というのが素直な感想です。要するにたくさんの花で地面に通俗なデザイン画を描いているだけなので、あまり感心はしませんでした。やはり、美には、人為的な構成を超える、ランダムな要素が不可欠だと思います。早々に切り上げ、娘がアニメの舞台を巡礼するのに付き合ってから、長瀞に向かいました。
 ここも随分と商業観光地化されてしまい、昼食場所を見つけるのに一苦労でした。一番行列の少なかった店に入ると、案の定ハズレでした。しかし、人の手に依らない、荒川沿いの景観だけは本物です。何度描いても飽きることがありません。今回は巨大な一枚岩、通称「岩畳」から上流側をスケッチしました。