喜多院・慈眼堂

2023年 16cm×22.5cm 紙、鉛筆、水彩

 何年かぶりに川越の喜多院を訪ねました。江戸時代初期、家康や家光の信任厚く、寺の再興を果たした天海僧正を祀ったこの慈眼堂は古墳の上に建っています。

 中にある厨子内には彩色された木像が厳しい顔で鎮座していました。

 喜多院境内にはこうした堂塔の他に、三代将軍家光の命により江戸城の一部・紅葉山御殿が移築されています。「春日局化粧の間」「家光公誕生の間」などがそのまま残る客殿や書院は、亡き江戸城が現存する貴重な文化遺産でもあるのでした。