箱根神社の狛犬

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2019年 33cmx27cm 紙、鉛筆、水彩

 日曜日、箱根まで紅葉見物に出掛けてきました。台風19号の爪痕は凄まじく、湯本から先、箱根登山鉄道は所々断線していて、復旧の目処が立っておらず、大涌谷や元箱根方面へはシャトルバスが観光客を運んでいました。道も、駅伝コースこそ大丈夫そうでしたが、寸断されている箇所があり、更に時々大きなバスがすれ違うので、あちこちでノロノロの渋滞状態でした。それでも、芦ノ湖周辺には人が溢れ、地元は少しずつ活気を取り戻している様です。

 箱根神社に着くと、本殿の手前左右に見事な狛犬が睨みをきかせていました。明るい黄緑色の苔がまるで獅子の鬣(たてがみ)のように照り輝いています。芦ノ湖越しの紅葉も富士山も綺麗でしたが、神々しい狛犬の佇まいに見惚れ、ついつい絵の題材としては、こちらを選んでしまいました。本殿の方から見て右側、吽形の後姿と杉木立を描いてみました。赤い鳥居が、料理の味を締める唐辛子の様に、ちょっとだけ覗いていました。