三保の松原と富士

2024年 25cm×32cm 紙、鉛筆、水彩

 三月初め、三保の松原越しに富士山を描きました。ずっと続く松の木の根道を歩いて砂浜に出ると、これぞ日本の風景画という景色が目の前に広がっています。まだ雪の残る山肌と松の緑、海の色が嘘みたいなバランスで揃っていました。余りに出来過ぎていて、これを絵にするのは馬鹿げていると思いながらも、やはり描いてしまったのでした。

 スケッチを終えて駐車場に戻る途中、砂浜で恐竜の頭骨みたいに見事な流木を見つけたので、拾って(と言うより担いで)帰りました。何に使うかは分かりませんが、取り敢えず90ℓのビニール袋に大量の樟脳と共に密封しておきました。殺虫が済む頃には、もしかすると使い途が決まっているかもしれません。