太宰府天満宮

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2021年 16cmx25cm 紙、鉛筆、水彩

 五島からの帰り、福岡で飛行機乗り換えまで時間があったので、娘と太宰府に寄ることにしました。天満宮も随分久しぶりで、昔の印象とはかなり違いましたが、とにかく巨大な樟(くすのき)が沢山あったという記憶だけは確かでした。

 さすがに観光地で人の数も多く、ごった返した本殿前で絵を描くことは憚られたので、中門の外、シケた大道芸人がエンドレスで南京玉すだれをやっている休憩所のベンチに陣取りました。時々聴こえて来る愚痴っぽい口上がやや神経に触りますが、腰掛けてスケッチできる幸運には替えられません。それにしても、画面右端の大楠の立派なこと。イジケた浮世の声など、描き始めたら、すぐ気にならなくなりました。