櫻の園


2018年 33cmx25cm 紙、鉛筆、水彩
8月中旬、上野に朝一で藤田嗣治展を観に行った後、久しぶりの爽やかな空気に誘われて、小石川植物園まで歩いてみました。娘が歩ける様になった頃、花見で来て以来なので、かれこれ15年以上振りでしょうか。でも、桜が咲く時期とは違い、真夏の園内ではほとんど人にも会わず、都会の真ん中で存分に自然を満喫することができました。
植物園の正門側のこの林には色々な種類の桜がありますが、特にソメイヨシノについては限りなくミトコンドリア・イヴに近い古木、もしかすると最初の一本かもしれないものがこの中にあるとも言われています。何はともあれ、翠一色の桜林の中で光と陰が織り成す景色の瑞々しさは信じられない程です。いつまでも見飽きませんが、かなり時間をかけてスケッチしても、その見事さを伝え切ることは不可能に思えます。